今回はビジネスにも役立つ青学の原晋監督の名言集や、ビジネス本についてご紹介します!
毎年のように箱根駅伝で伝説を作り出す青山学院大学。
その常勝青学を率いる原晋監督が選手たちにかける言葉は、ビジネスをする社会人にも響くものばかり。
5つ厳選した名言集を詳しく見ていきましょう!
僕は副業でブログをスタートして、現在は家族との時間を大切にしながら在宅で自由にビジネスをしています。
僕がいまのような家族中心の生活を手に入れた方法を、期間未定で特別に公開しています。
是非一度、見てみてくださいね。
原監督・青学のビジネスに役立つ名言集3選


青学の原監督が残した名言集はこちら!
- 小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、それがゆくゆくは大きな成功に繋がる
- 私が最初に取り組んだのは、「相談できる人」に育てること
- 強いチームをつくる上で、まず必要なことは「業界の常識を疑う」こと
- 選手たちを走りたくて仕方ないという心の状態に持っていくことが大切
- 【覚悟】がなければ結果は出ない
一つずつ掘り下げて見ていきます。
名言①:半歩先の目標設定
「小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、それがゆくゆくは大きな成功に繋がる」
青学の原監督は、選手たちに大きな目標設定をさせません。
【ちょっと頑張らないと届かない半歩先の目標】
を立てて、その目標が達成できたら次の小さな目標を立てる。
大きな目標を立てると達成できなかった時に自信がつかないが、小さな目標は達成しやすく自信に繋がりやすい。
これはある実験結果でも実証されています。(書籍:「教養としてのスポーツ心理学」)
被験者を5つのグループに分け、それぞれの目標設定レベルを
- 130%
- 120%
- 110%
- 100%
- 目標設定なし
としました。
さて、どの目標設定が一番良い成績を上げたと思いますか?
正解は③の110%、つまり一番手の届きそうな目標設定をした時なんです!
実際の例として【山の神】で有名な元青学の神野大地選手が大記録を達成した箱根駅伝。
5区の大会新記録76分15秒という大記録は、「76分台を目標」にしていませんでした。
神野選手は「5区を78分30秒」で走れるように練習を積んでいたのです。
まさに、【小さな成功体験が大きな成功に繋がる】ですよね!
名言②:「相談できる人」に育てる
「私が最初に取り組んだのは、「相談できる人」に育てること」
自分の頭で考え、実行できるチームをつくる
青学が2015年からここ数年、負けなしの強さを誇っているのは
【選手自身が自分の頭で考え、行動しているから】
が大きいです。
そのために青学の原監督がしたこと。
それは【相談できる人】に育てることでした。
例を2つ挙げてご説明します。
- 選手が怪我をした時
- 練習の開始時間
選手が怪我をした時
青学の原監督は選手から「怪我をしました。」と相談された場合にそれは「報告」であって「相談」ではないと話します。
原監督は、
- それで?
- いつからどこが痛いの?
- 治るまで1週間?10日?1ヶ月?
- いつまでに治すように努力するの?
- トレーニングメニューはA・B・Cのどの方法でやりたい?
と【抽象的な質問▶︎具体的な質問】に落とし込んで選手に聞いていきます。
最終的に選手が自分で考えた結果、
「今回はBのトレーニングに決めて、1ヶ月で治すようにします。」
などと答えを出せるようにする。
部下をマネージメントする場合も全く同じ
ビジネスで自分の頭で考える部下や後輩を育てたいならば、この考え方を取り入れるのが一番の近道です。
練習の開始時間
「今日の練習は何時から開始しますか?」
そう選手から聞かれて、
「15時にグランドの◯◯に集合、準備運動からしておけ。」
となったら選手やマネージャーはただの指示待ちになってしまいます。
その日の天候や気温、風向きやグラウンドコンディション、選手の体調
など様々な要素から自分で考えさせて、
「今日の日中は30度を超える暑さなので、練習は遅めの16時からはじめませんか?」
そう相談にくる選手やマネージャーを育てている青学の原監督。
部下や後輩をマネージメントする際、「指示」をするのでなく
【自分で考えさせ相談してもらう】
ことができれば仕事のパフォーマンスも向上間違いなしです!
名言③:業界の常識を疑え!
「強いチームをつくる上で、まず必要なことは【業界の常識を疑う】こと」
青学の原監督は元々サラリーマンとして営業をしていました。
そのため選手育成に関してビジネス視点なことが多いんですね。
サラリーマンから陸上界に戻った時、「何も変わっていない」ことに衝撃を受けたのだとか。
サッカー選手から得た気付き
あるとき原監督は、サッカー選手が年齢やキャリア関係なく「君」付けやニックネームで呼び合っていることに気付きました。
【その場その場で瞬発的な判断】をするサッカー選手は、敬意を払っている暇なんてなかったのです。
これが「業界の常識は、別の業界で非常識」だったことに気づく瞬間でした。
- 今、自分のいる環境で【当たり前】となっていることはないか
- 外の業界を見て、聞いて、知ることの大切さ
- 【常識】となっていることを変えるにはどうするか
当たり前を疑い、アンテナを張って変化することを恐れない考え方が成功に繋がるんですね!
名言おまけ:走りたくて仕方ない心の状態に持っていく
「選手たちを、走りたくて仕方ないという心の状態に持っていくことが大切」
やらされている感覚を持っていては、楽しく努力することはできません。
【自発的にやる】のが楽しいと実感させ、自らやりたくて仕方がない状態を作るのが監督の役目と青学の原監督は言います。
【楽しい】感覚は麻薬効果がある
走ることに限らずビジネスだって楽しいと思ってできれば、やりたくて仕方がない状態になりますよね?
脳科学的にも【楽しい】と思える状態は、
- ドーパミン:集中力を高める
- エンドルフィン:苦しみを紛らわせる
この2つの脳神経伝達物質を多く出すことがわかっています。
自発的にさせ、楽しませる
これができればスポーツもビジネスも、必ず成果に結びつきます!
名言おまけ2:【覚悟】がなければ結果は出ない
原監督自身、大学の1年、2年の時はパチンコや飲み会に明け暮れていたそうです。
希望していた多くの実業団からは見向きもされず、中国電力では怪我や監督との衝突ばかりだったのだとか。
大学でも実業団でも、【覚悟】が全然足りなかった。
営業マン時代のビジネス経験で進化
営業マンとして努力してトップの成績を残した原監督。
しかし、その後に認めらて任された新会社では最初なかなか上手くいきませんでした。
新会社を成長させていく上で、
- 年間の目標設定
- 達成プロセスの検討
- 社内外の誰を動かすか
などのビジネスの基本を学び直し、さらなる飛躍をしてカリスマ営業マンまで上り詰めます。
その後に舞い込んできた青学陸上部の監督就任の話。
職を捨てて退路を断ち、【覚悟】を決めて挑戦したからこそ、今の青学の成功があるんですね。


原監督・青学の名言をビジネスに活かすには?


青学の原監督の名言を見てきましたが、実際にビジネスで活かすには
- 自分のものにする
- 見えるところに貼る
- 成果を出す
この3つが重要です。
まずはひとつ自分のものにする
どれでもいいので、自分の軸とする名言をひとつ選びましょう。
最初からどれも手を出そうとすると失敗します!
まずはひとつ、それだけで十分です。
自分に今一番必要な名言を選び、実行に移す
これを意識してください。
人によってビジネスに抱える課題は様々。
だからこそ自分だけの名言を胸に、自分の力となるまで意識し続けましょう!
名言を見えるところに貼る
これは良く言われる手法ですが、実際にかなりの効果があります。
人は頭の中で考えているだけでなく、【視覚情報】として見える方が実現可能性が高まるんですね。
脳が潜在的に実現しようとする。
これが上手くいく理由です!
自分の脳の顕在意識だけを使うのでなく、無意識に働く潜在意識をフル活用しましょう。
- トイレのドアに貼る
- 自分の部屋の壁に貼る
- 仕事デスクのメモに書いて置いておく
などなど、視覚的に名言を見えるようにして潜在意識に働きかけるのがおすすめ!
小さな成果を出す
名言の中にもありましたが、まずは名言から小さな成果を出すことに集中しましょう。
ビジネスは結果が全て。
かといって大きな成果を最初から出すのはよっぽどの天才じゃなければ無理です。
小さな成果を出して徐々に大きな成果にしていく
名言を意識▶︎小さな成果▶︎繰り返して大きな成果へ
大きな成果が出せればほぼ身についていると言って良いです。
ここまできたら、また次の名言や手法を試す段階に行きましょう!
原監督・青学のビジネス本が学びになる


原監督は青学の成功を皮切りに、これまで4冊の本を出版しています。
簡単にご紹介していきますね!
原監督の本の紹介
現役時代に箱根駅伝に出場したり、オリンピックに出場するなどの華々しい経験はない原監督。
そんなフツーの会社員だった原監督がどのようにして、なぜ青学を常勝軍団にすることができたのか?
名言にも書いている「営業マン時代の積み重ね」が活きているのは間違いないそうです。
ビジネス経験から多くのことを学び今の青学陸上部の監督業に応用している、そんな内容です!
名言集の中にある指導法が、青学を箱根駅伝3連覇に導いています。
その指導法はやはりトップ営業マンまで上り詰めた際の営業手法の応用。
原監督はビジネスも駅伝も同じだ!と言い切っています。
勝つため、成功を治めるための【組織構築術】があると原監督は言います。
そんな強い組織を作るには、【人材育成術】がキモになる。
提案型サラリーマンの経験が選手の相談する力、つまり考える力を育ませることに役立っているのだとか。
2020年7月に発売されたこの本。
これまでに大学駅伝3冠、箱根駅伝4連覇の偉業を成し遂げてきた原監督のリーダーシップ論です。
コロナ禍で考え方を大きく変えるための【改革する思考】がこれから生き抜く上でとても重要になってくる。
本を読んだ人の感想
実際に読んだ人の感想をいくつかご紹介します。
原監督の「逆転のメソッド」を読むと、まず規則正しい生活をする生徒を育てて目標のみならずプロセス管理も選手自らできるように育成していたかとがわかります。
言葉で言うのは簡単ですが…
結果がすべてを物語る。#箱根駅伝— 田村 慧太郎 取締役@タフト (@tamukei01) January 3, 2018
久しぶりに原監督の本が気になって読み返す。
原監督は以前トップ営業マンだったこともあり、他の監督とは全く違う視点からアプローチしていくのがとても面白い。「チャラい」は最高のほめ言葉である#原晋 #フツーの会社員だった僕が青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉#読書 pic.twitter.com/TZm1FS9Qm9
— 黒岩俊喜 (@skeleton0831) November 4, 2020
なかなか良い本でした。
上司や管理職の方に是非読んでほしい一冊です。
わかりやすい内容なので部活でキャプテンをやってる人もいいかもしれません。#青山学院大学陸上競技部 #箱根駅伝 #原晋 pic.twitter.com/SIlnf8eFag— へたらん (@hetarerun) April 14, 2020
ビジネス視点で読む方が多く、マネージメントや社員の成長に役立てることができるとの意見が多かったです。
名言集を見ても分かるように、青学の原監督は完全にビジネス視点で選手を育てていますね!
原監督・青学の名言集:まとめ


今回は青山学院大学、通称青学の陸上部 原晋監督の名言集をご紹介してきました。
営業マン時代に失敗し、挫折を経験してから這い上がりトップ営業マンになった原監督。
その経験を活かした選手の育成方が見事に名言集に表れていましたね!
- 半歩先の目標設定
- 「相談できる人」に育てる
- 業界の常識を疑え!
個人的にビジネスにもバッチリ役立つ名言を3つ選びました。
本からも学びがたくさん得られるので、是非手にとってさらに深い原監督の考え方を身に付けてみてください。

